仕事のプロジェクトで失敗した時、愛していた人にフラれた時、勝負に負けた時
人は打ちのめされた時に、その人物の真価が問われる。
眠れないこともある。
憂さ晴らしをしたくなる時もある。
人やモノに当たってしまうこともある。
自信を失い、やる気がでない、ネガティブ思考に陥ることもある。
それもこれも、全てはあなたのプライドが原因かもしれない。
落ち込みやすい人や、他人を簡単に許せない人は、一度立ち止まってあなたのプライドに目を向けてみましょう。
失敗をどう捉えるか?捉え方次第で、あなたは変われる。
失敗した!と思った経験
あなたは時々、自分のことが嫌になることは、ないですか⁇
人生をかけた大勝負。
このままでは死ねない。
これを経験しないと次に進めない。
これを成功させれば、のし上がれれる。
ワタシも20代の頃、そんな思いで、勤めていた仕事を辞め
一念発起して、新たな挑戦をした。
自分を納得させる為でもあった。
「人生は一度きり。やらない後悔よりも、やった経験。」と自分を励まして、ひとり田舎から上京した。
いざ!その道に飛び込んでみたものの、思っていた世界と違っていた。なんてことは少なくない。
今までしていた仕事とのギャップも感じ、楽しさより苦しさを感じるようになっていった。
時間が解決するだろう、と思っていたが、新しい挑戦への気持ちに陰りが芽生え始める。
不安に感じる日々。
神経がピリピリするような日々。
一人になるといつもポロッと出てくる、セリフ・・・
おれは何をやっているんだろう・・・
「人生。後悔はできない!」と高まる気持ちを胸に、新たな挑戦をしたあの日の心躍る姿を思い出し、今の自分を後悔してしまう。
「ヤメとけば良かった、かも・・・」
ため息をつき、自分が情けなくなって、ムシャクシャしてしまう。
そして、この挑戦、やめようかな。。。と思った時、自分の頭に浮かんだことが
辞める理由を探している自分だった。
失敗は他人のせい。
勝負をかけて挑戦したことが、今では「辞める理由を探す日々」に変わっていってしまった。
あの人に「お前の年齢じゃ、無理だよ。」と言われたから辞めよう。
「俺に、この仕事はあってなかった。」
「あの人とは、ウマが合わなかった。」
厳しい世界だった・・・。と言えればまだ、マシだが、辞める理由は、他人のせい。
体裁を整える為に理由をつくる自分。
人に同情される為に理由をつくる自分。
全てに理由をつけたがる自分がいた。
そこには、失敗を素直に受け入れられない自分がいるのだ。
理由をあれこれつけたがっているのは、人からの目を気にしているからだろう。
人の目を気にするということは、他人に自分の失敗を悪く思われたくないからだろう。
そんな自分を守ることしか考えられない、小さなプライドの問題だろう・・・
そう、思うようになっていった。
人の本性は、苦境に立ったときに現れる
失敗をどう捉えるのか?
責任をとる覚悟はあるのか?
何かに挑む時に、成功するか失敗するか、最初から分かっていれば、そんなに苦労しない。
成功する為に努力するのであって、その過程で失敗することも当然ある。
そんな失敗をした時に、失敗の責任と原因がどこにあるのか。
ある人は、失敗は自分に非があったと認め、ある人は、成功できないのは足を引っ張るやつのせいにする。
ある人は、失敗を失敗と認めず、軌道修正もせずに突き進む。
テコ入れしようとすると、聞く耳を持たず、門前払いを食らう。
人の本性は、苦境に立たされた時に手に取るようにわかる。
恋愛における、失敗もあるだろう。彼女と修羅場になり、別れ話になった時、「嫌いになった。」と素直に、言えるかどうか。
あれこれと彼女を傷付けまいと、御託を並べたところで、結局守りたいのは、いい人を演じる自分ではないか?
浮気がバレた時に、全ての事実をぶちまけて、傷口に塩を塗るようなことをしていないか?
あなたがラクになるだけで、言われた本人は一生の傷を背負うことになる。
つまり、”自分中心”のものの考え方をしてしまうと、知らず知らずのうちに他人を傷つけてしまう、ことになりかねない。
嫌われる覚悟を持たないと、人を傷つけることになる。
失敗や失態が起きた時に、考え方を少し変えるだけで、ずいぶんとラクになるし、失敗は恥ずかしいものである、という考えをせずに済む。
「勉強になりました。」この一言で、あなたは変わる。
大前提として、失敗は「悪」ではない。
失敗は、次なる人生への判断材料となる、
失敗は心の栄養である。
良薬口に苦し
失敗した自分を受け入れられないのは、失敗は恥ずかしいこと、とあなた自身が思っているからではないだろうか?
初めて自転車に乗れた時、あなたは転んで転んで、泣きながら自転車に乗れるようになったはずだ。
転ぶことで、体は自然とバランスを取るようになる。
脳は、どうすれば自転車に乗れるようになるか、を自然と考える。
失敗を通して、成功への礎を築いていくのだ。
失敗した時は、他人からのアドバイスに耳が痛くなることもあるが、プライドが邪魔するかもしれないが、しっかりと耳を傾けるべきだ。
孔子の言葉に「良薬口に苦し」という言葉がある。
『良薬口に苦し』 (孔子家語) よく効く薬は、苦くて飲みにくい。本当に自分のためを思って言ってくれている忠告は、聞くのが辛いが、あなたの役に立つ。
という意味である。
成功は失敗の苦い経験から導かれるのだ。
だから、耳は痛いが、他人からのアドバイスは、聞き入れよう。
次へ進む魔法の言葉
いま、あなたが失敗した自分に打ちひしがれたり、誰かの失敗を許せずにいるのであれば、この考え方をして欲しい。
寝る前に、この一言を言えるだけで、失敗から学ぶ姿勢ができると同時に、いつまでもクヨクヨせずに、次へ進める。
あなたは立ち止まることより、進むことを選択するのだ。
様々な失敗や失態を経験して、「次はこうしよう」、「次はもっと注意を払おう」そういう人が成長するのだ。
人のせいばかりしている人は、この貴重な失敗経験に向き合えず、成長する機会を逃している。
まとめ
失敗をしたくて、する人はいないだろう。
失敗を経験して、人は強くなる。
いま、失敗をして落ち込んでいるあなたは、今から、成功できる下地がもうすでにある。
次なる人生への成功の準備に入っているのだ。
落ち込むことは、人生の充電期間として必要であるが、
「勉強になりました。」
この一言を言えるだけで1歩前に進むことができる。
失敗は、悪いことばかりではない。
あなたの人生に、輝きと深みと、人間らしさを与えてくれる。
その為には、「失敗から学ぶ」姿勢が大切ではないだろうか?
コメント